テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』に火入れをしたときの様子をまとめました。
初めて使用するときは「製造時の油分」が燃焼して煙が出るので(最初の1時間ほど)、屋外で火入れをします。
2、3回くらい『慣らし焚き』をしてからテント内で使うのが良いです。
- 本体や煙突をさわるときは「皮脂」に注意。
- 素手でさわると「焼け跡」になります。
ステンレス製の薪ストーブをさわるときは軍手などの手袋を装着するのがおすすめです。
今回は念には念を入れて、火入れをする前にストーブ本体と煙突を『シリコンオフ』で脱脂しました。
サーカスTCDX × 薪ストーブ
\メリット・デメリット紹介/
①テント中心に薪ストーブを置く
- 煙突の熱を有効利用できて暖かい(幕内にある煙突が長いので)
- 薪ストーブの横窓を見やすい(左右の窓から見える炎が美しい)
- 外から見たときの見た目がカッコいい(煙突が中央から出てシュッとしてる)
- 薪ストーブ奥側のスペースを使いにくい…(デッドスペースができやすい)
- コットを置くにくい…(真ん中に薪ストーブがあるので)
- うっかり煙突をさわってしまうリスクが高い…(酔っ払っているときは要注意)
②テント壁側に薪ストーブを置く
- レイアウトの自由度が高い(デッドスペースが少ない)
- コットを置きやすい(デュオキャンにも対応できる)
- うっかり煙突をさわってしまうリスクが低い(幕内を移動するときにジャマにならない)
- 煙突の熱を有効利用しにくい…(幕内にある煙突が短いので)
- 薪ストーブの横窓を見にくい…(角度を調整する必要あり)
- 外から見たときの見た目がイマイチ…(バランスが悪くていびつ)
\薪ストーブ or 石油ストーブ/
- 薪ストーブは準備と片付けがめっちゃ面倒くさいです…。
- (上級者向けのギアなので初心者にはおすすめしません)
- 冬キャンの暖房器具で使うなら石油ストーブがおすすめ。
※車に積めるなら家で使っている石油ストーブ(例えばCORONAの長方形のストーブとか)をキャンプ場に持っていくのも1つ(くれぐれも幕内の火器使用は自己責任で)。
- テント内での火器使用はメーカー推奨行為ではありません(原則禁止)。
- こまめな換気を心がけてください。
- 適正温度(200℃~350℃)での使用が望ましいです(煙突が赤い状態は温度が高すぎる)。
テンマクデザインの薪ストーブ・取扱説明書の記載
200℃から350℃にてご使用ください。
テンマクデザイン
低いと不完全燃焼、高いと本体損壊の恐れがあります。
公式 ウッドストーブ取扱説明書
タップできる目次(もくじ)
横窓ガラスが煤で真っ黒に…(炎が見えない)
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』を火入れしたときの横窓から見える炎です。
煤で真っ黒で見えない…。
ガラスが汚れる原因
薪ストーブのガラスが汚れる原因は大きくわけて次の2つです。
- 不完全燃焼をしている
- 薪の乾燥が不十分
通常使用でストーブが高温になればキレイになる
横窓が煤で真っ黒になっているのは「温度が低い」からです(火入れで薪が少ないので)。
通常使用で薪を入れてストーブ本体が高温になれば煤が焼き切れてガラスがキレイになります。
【追記】3回目の慣らし焚き終了後の状態
3回目の慣らし焚き終了後の状態です。
煤が焼き切れてキレイな状態
左端の『少し煤が残っている部分』と比べると一目瞭然(いちもくりょうぜん)です。
ガラスはまったく拭いていません。
反対側の横窓ガラスの状態
反対側の横窓ガラスの状態です。
右側に少しだけ煤が残っていますが、ほぼ全体がキレイになりました。
ガラスの向こう側がしっかり見える
外側から薪ストーブを見た状態です。
2枚のガラスを通して向こう側がしっかり見えます。
ガラスの煤を焼き切る前は真っ黒で何も見えませんでした…。
人気のコンパクト薪ストーブ
ストーブ本体の変色|新品と火入れ後の違い
火入れをしてテンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』の本体が変色した様子をご紹介します。
- 新品の状態(火入れ前)
- 最初の火入れ後の状態
- 3回目の慣らし焚き終了後の状態
①新品の状態(火入れ前)
火入れをする前の新品の状態です。
ステンレスのシルバーが光り輝いています。
②最初の火入れ後の状態(ゴールドっぽい色味に)
火入れ後のストーブ本体です。
全体的にうっすらと金色(ゴールド)っぽくなりました。
使っていくうちにどんどん汚れてきますが、最初の頃はちょっとした色の変化が楽しいです。
早く冬キャンプで薪ストーブをガンガン使ってみたい。
拡大
なかなか良い感じに色がつきました。
「シリコンオフ」で脱脂したので指紋などの『焼け跡』もありません。
③3回目の慣らし焚き終了後の状態
とっても男前(おとこまえ)の色になりました。
めっちゃカッコいい
最初に説明書をしっかり読む
薪ストーブを使う前に説明書をしっかり読んでおきます。
間違った取り扱いをすると『火災・一酸化炭素中毒・ヤケド』の危険性があるので要注意です。
公式 取扱説明書(PDF)
公式 煙突収納手順(PDF)
- 『煙突収納手順』は事前に見ておくのがおすすめです。
- 片付けるときにコツがあるので何も知らないと煙突がスムーズに入りません…。
- ロストルを最後に入れようとするのはNGです。
火入れの様子
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』を火入れしたときの様子をご紹介します。
火入れの流れ
- STEP
本体の脚をペグダウンして固定する
ストーブ本体の脚の先に穴があるのでペグダウンします。
- STEP
煙突をガイロープで固定する
煙突の一番上にある『スパークアレスター』にフックがあるのでガイロープで固定します。
- STEP
最初はダンパー・空気調整窓を開ける
火入れをするときは、
- ダンパー
- 空気調整窓
を開けます。
空気が通るようにしないと薪が燃えません。
- STEP
薪を入れて点火する
薪を入れて火をつけます。
- STEP
様子を見ながら薪を入れてしばらく燃やす
火入れのときは薪の量を少なめにします。
最初から薪をガンガン入れて全力で燃やすのはよくありません。
- STEP
消火(自然に冷えるのを待つ)
薪をくべるのをやめてストーブが自然と冷えるのを待ちます。
- STEP
燃焼後のストーブ本体内部
燃焼後のストーブ内部の状態です。
燃え残っていた薪が少しありましたが、ロストルを外すときに火消し壺に入れました。
- STEP
片付けて収納バッグに入れる
薪ストーブを片付けて収納バッグに入れます。
最初にさわるときは皮脂に注意(手袋・シリコンオフを使用)
ステンレス製の薪ストーブを最初にさわるときは『皮脂』に注意してください。
今回は火入れをする前に本体と煙突を『シリコンオフ』で脱脂しました。
キレイに焼き色がつく
火入れをする前に脱脂したのでキレイに焼き色がつきました。
ウッドストーブサイドヴュー・Mの商品写真
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』ケース付き2点セットの商品写真をご紹介します。
パッケージ(箱)
箱に入った状態のテンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』ケース付き2点セットです。
箱を開けた状態
箱を開けると一番上に収納バッグが折り畳まれて入っています。
一番上の収納バッグを出した状態
収納バッグの下にストーブ本体が入っています。
セット内容
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』ケース付き2点セットの内容は次のとおりです。
- ストーブ本体×1
- ダンパー付き煙突×1
- Φ63mm直煙突×4
- スパークアレスター×1
- ロストル×1
- スクレーパー兼ふた用リフター×1
- 収納ケース×1
煙突はストーブ本体の中に収納
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』の煙突はストーブ本体の中に収納されています。
ストーブ本体
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』の脚を広げた状態です。
少し重たいですが、本体を持ち上げて脚をカチッとするまで広げます。
空気調整窓
ストーブ本体にある『空気調整窓』は名前のとおり「空気の量を調整する窓」です。
燃焼が安定したら熾火(おきび)の状態を長持ちさせるために『空気調整窓』を閉めます。
\動画で開け閉めを確認/
ダンパーつき煙突×1
燃焼が安定したらツマミを回転させて煙突内部のダンパーを調整します。
開くほど速く燃焼します。
\動画で開け閉めを確認/
収納ケース×1
収納ケースは大きめでストーブ本体がスッポリ入ります。
- 左右にファスナーつきポケットあり(ウォータータンクが入る)
- 上部にバンドあり(プロテクターを固定できる)
で収納力は抜群です。
素材・サイズ・重量などの仕様
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』ケース付き2点セットの素材・サイズ・重量などの仕様は次のとおりです。
ウッドストーブサイドヴュー・M | |
---|---|
素材 | ステンレス304 |
収納サイズ | (約)L:380×W:228×H:200mm |
組立サイズ | (約)L:570×W:526×H:2400mm |
パイプ直径 | φ63mm |
重量 | 本体(約)9.7kg 収納ケース(約)1.08kg |
原産国 | 中国 |
「焼きつき防止耐熱潤滑剤」の使用について
テンマクデザイン公式サイトでは「焼きつき防止耐熱潤滑剤」を使用しないように注意喚起しています。
煙突への「焼きつき防止耐熱潤滑剤」使用に関して
テンマクデザイン
煙突を抜きやすくするのを目的として「焼きつき防止耐熱潤滑剤」を使用されている事例がございますが、使用を重ねるとタールがたまり逆に煙突の掃除がしにくくなるばかりか、発火する可能性もあります。
非常に危険ですので御使用はおやめください。
抜きにくい場合は完全に冷えたのを確認しスプレー式の防錆潤滑油を吹き付けて外し良くふき取る事を推奨いたします。
何もつけなくても余裕でスッポリと煙突が抜けた
火入れのときはあえて煙突に何もつけずにテスト。
結果は煙突がくっついて抜けなくなることもなく余裕でスッポリと抜けました。
火入れで温度を低くしていた影響もあるかと思いますが、これからも「焼きつき防止耐熱潤滑剤」は使わない予定です。
抜きにくいときは『KURE 5-56』を使う予定
テンマクデザイン公式サイトでは、煙突が抜きにくいときは薪ストーブが完全に冷えてからスプレー式の防錆潤滑油を吹き付けて煙突を抜くことを推奨しています。
公式サイトが案内しているとおりに、今後は煙突が抜きにくいときは「KURE 5-56」を使う予定です。
追加購入したオプション
追加購入した『ウッドストーブ サイドヴュー・M』のオプションは次のとおりです。
- ステンレスブラシ・M
- 63mm 三重煙突(入荷待ち)
- 63mm 煙突
- 63mm 煙突ショート(入荷待ち)
※『三重煙突』『煙突ショート』が売り切れで購入できず(2022年3月6日時点)。
※『通常の煙突』を追加で2本購入しようかなと考えています(合計:三重煙突×1、通常の煙突×3、ショート×1)。
『プロテクター』にしようか悩みましたが、自分なりに調べた結果『三重煙突』を選択しました。
煙突ショートは三重煙突を出す場所を調整する用です(通常の長さの煙突より細かく調整できるので)。
煙突を足すと長いガイロープが必要になるので、新しく「6mの張り綱」を3本つくる予定です。
『プロテクター』のメリット・デメリット
プロテクターのメリット・デメリットは次のとおりです。
- 高さを自由に調整できる(ネジで固定するだけ)
- 軽い
- ネジが熱くなる
- 煙突の高さは稼げない(煙突の周囲をカバーするだけ)
- 隙間から雨や風が入りやすい
『三重煙突』のメリット・デメリット
三重煙突のメリット・デメリットは次のとおりです。
- 簡単に使える(煙突に差し込むだけ)
- 煙突1本分長さが伸びる(高さを稼げる)
- 風や雨が入りにくい
- 高さの調整が難しい(煙突ショートが便利)
- ストーブを自由に設置しにくい(煙突を出す位置が限定されるので)
- 重い
テンマク・薪ストーブについてよくある質問
Q
テンマク・ウッドストーブサイドヴューの『M』と『L』のサイズと重さは?
A
『M』の組立サイズは「570×526×2,400(高)mm」、収納サイズは「380×228×200(高)mm」、重さは「本体:9.7kg」、煙突径は「直径63mm」です。
『L』の組立サイズは「628×645×2,732(高)mm」、収納サイズは「460×278×240(高)mm」、重さは「本体:15.3kg」、煙突径は「直径89mm」です。
Q
テンマク・ウッドストーブサイドヴューの『M』と『L』の価格は?
A
ウッドストーブサイドヴューMサイズケース付き2点セットが「55,000円」(税込み)。
ウッドストーブサイドヴューLサイズケース付き2点セットが「69,300円」(税込み)。
2022年9月1日(木)から価格が改定されます。上記価格は改定後。
薪ストーブの基本を理解して安全に使う
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』は見た目がカッコいい薪ストーブです。
- 脚が長い(地面へのダメージが少ない)
- 標準装備品が充実している(オプションもたくさんある)
- 横窓から見える炎が美しい(眺めているだけで癒やされる)
薪ストーブは基本を理解して安全に使う必要があります。
テンマクデザインの『ウッドストーブサイドヴュー・M』を購入したことで、冬キャンプの楽しみがまた1つ増えました。
早く『サーカスTC DX』にインストールして使ってみたいです。
- テント内での火器使用はメーカー推奨行為ではありません(原則禁止)。
- こまめな換気を心がけてください。
- 適正温度(200℃~350℃)での使用が望ましいです(煙突が赤い状態は温度が高すぎる)。